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2016年2月14日日曜日

とある冬の平日

そう、僕はニート。
平日が休日さ。
昨日は今年80になる伯母さんの家に行って、52になるひきこもりの従兄と話してね。
世相の事を話したり、なんなり。
年寄りと話すのは楽しい。
水曜日にこれといってすることもなかったから、泊まって。
今日は昼間に西武園に一人で行ってきたってわけよ。

所沢に向かう電車は当たり前だけど空いてて、中庸読んでたんだけど、周り観たら可愛い女子なんていないから、窓の外に目がいってね。
田舎でごんすなーって都会育ちの俺は思っちゃった。
田舎っていっても、アレよ。
何もない訳じゃないのよ。
一戸建ての家があって、細い路地があって、畑があって。
高いビルなんてありやしない。
所沢の駅で乗り換えでね。
降りたら、田舎の空気を感じたよね。
駅の周りには高いビルはあるんだけど、ネオンで装飾されてるわけでもなく、若干汚くなった白いビルがチラホラあってさ。

所沢で電車乗り換えて、東村山でまた乗り換え。
西武園行きの電車はガラガラ。
50以降の小父さんがチラホラいて、制服来た小学生のガキが車内で鬼ごっこ。

西武園に着いたら、目的地を確認。
そう、競輪場よ。
平日の昼間に賭博。
やってるヤツを観にね。

駅から出ると、目の前に競輪場。
空気がおかしい。
ガラが悪いっていうか、なんていうか、殺伐としてる。
競輪場から出て駅に向かう小父さんたちは、イライラしてる感じでタバコふかしてるありさまよ。
入場料は無料。
ゲートの前には白い服きた二人のお姉さんがいらっしゃいませーって言いながら、二人で雑談よ。

中に入ったら、結構ガラガラだけど、結構人居る。
短気そうな小父さん達が、新聞とスクリーンのにらめっこしててね。
そうこうしているうちに、レースが始まりますっていうアナウンスがあって、カメラ取り出したら、警備員の小父さんがお客さん撮影禁止ですって言ってきてね。
撮影禁止なんてどこにも書いてねーじゃねーか。禁止事項は動物の持ち込みと酒飲んで暴れることとペットの持ち込みと暴力団員じゃねーかって思ったんだけど、大人しくカメラしまって、レース開始。

テキパキとレースが始まって。
気がついたら、小父さん達は見やすいポジションにみんな移動しててね。
残り一周の鐘がカーンカーンカーンカーンカーンカーンカーンって鳴ってさ。
出場者が前を通ったときに、一人の小父さんがヤジ飛ばしてね。
「がんばれよー」だってさ。

ゴールした瞬間、小父さん達移動開始。
さっさと場外出てタバコに火を付けて、駅に向かっていく人もいれば、駐車場向かったり。
あー、掛け金ゼロだwwなんて思いながら、俺も外出てさ。
写真取れないなら、いみないじゃん。
かといって、そのまま帰るのもシャクだから、外ぶらぶら歩いたのよ。

西武園には遊園地もあってさ。
観覧車とかジェットコースターとかあるんだけど、人っ子一人居ないのよ。
で、うーわ、寂れすぎでしょ。
って思ったら、今日は休園日なんだってさ。
休園日の遊園地は、なんか鉄骨が無造作に置いてある、寂しい空間でさ。
そこにいるのは、大人のような子供っていうか、子供っていうかおっさんだけだわ、って思ったらなんだか悲しくなっちゃって、そのまま多摩湖まで歩いて、でも、駅は結局競輪場の前だから、歩いて戻ってさ。

駅に戻って始発の電車に座って待ってたら、小父さんたち一杯きてね。
あ、そうか、丁度最終レース終わったのか。なんて納得してたら、軽い朝のラッシュ並の乗車率。
しかも、ほとんどおっさん。
タバコと酒臭いおっさん。
良い身なりしてるおっさんゼロ
会話聞いてると、第10レースまでは3000円あったんだけどなぁ。
だとか、アレは惜しかった。
だとか、下らない話でゲラゲラ笑ってる有様よ。
だって酔ってるんだから。
ここに可愛い女性一人いたら、痴漢とかありえるぜ。って思っちゃうくらいの、おっさんたちよ。
年取って、することないのかな。
ギャンブルが楽しいというよりか、なんていうかね。
西部すげーっていうか、ギャンブルすげーっていうか。
ニートっていうか、なんていうか。
あはれだなぁ。

2016年2月10日水曜日

ペンテコステの風が吹く

朝10時ウィーン市内にあるシュテファン教会が鐘を鳴らす。
日曜礼拝の始まりだ合図だ。
市内中央に昔から存在するシュテファン教会。
そこいらの建物とは別格の歴史と雰囲気。
しかし、それに負けじと周りにある石造の家々の風格。
石造りの街の中を鐘の音が力強く駆け抜ける。
遠くからは騒音に近く、近くは鐘がねの音色と音の大きさで遠くなる。
質的研究とは、そういう、たとえるなら一人の人間だけの波長に主眼を置いて見、量的研究は鐘の騒音の周波数をデータで出すのだろう。

ガランゴロンディンガランゴロンディン
教会の塔を見上げると、青い空。
聖霊はみえない。
ドアの前には恐いワンワンと可愛いワンワンが一杯いて。
可愛いワンワンは恐い警察犬握っていた。
そして二台の外国車(BMとベンツ)。

中に入り、待っていると鐘が鳴りやみ、賛美歌とパイプオルガンの音が響き始めた。
ろうそくをもった少年少女、それに囲まれるようにしている偉い人たちがやってきた。
司祭入場である。
今日は聖霊降臨祭。
普通の日曜日と訳が違う。
イエスが復活し昇天したあとに集まり祈っていた120人の信者の上に聖霊が降り立ったという、聖書の話を記念しての礼拝である。

ドイツ語でミサが始まる。
父と子と聖霊の皆によって アーメン。の抑揚の仕方は世界共通のようだ。
突然、司祭が英語でこういった。「.we have a special guest today. ダライラマ」。
ダライラマだけだった。イスラム教の偉い人も来て、平和とは何かを議論するのではなく、最近ヨーロッパにいるダライラマがたまたま来ていたようだ。
賛美歌が次々流れ、司祭は何か言う度にアーメン。
ダライラマのお言葉を待っていると、彼は帰っていった。
教会を出た。

お土産を買って空港へ向かい、アムステルダムへ。
機上から街を見る。
ヨーロッパの広大な平野の中に無駄な箇所が無い。
林や森をあまり見かけることはなく、農地と家。
そしてたまに街。
ドナウ川が流れ、その水を生活の糧としている人々がいた。
もう彼らは何代もそういう生活をしていたのだろう。

整頓された大地の上を行く。
日本上空とは整頓の意味があいが違う。
日本人には自由の意味合いをよくよく考えて貰いたい。。
アムステルダムに着く。
ホテルに到着後近くのお店でコーヒーを飲み、窓辺の席にはペンテコステの風が吹いていた。

2016年2月4日木曜日

シアトル発台南の旅

七月四日の独立記念日の日が暮れた頃、僕は家を出た。
バス停でバスを待つ。
その30分の間に花火の音が耳に入り始めた。
そしてわずかに見えた。

バス、市電、飛行機、列車を乗り継ぎ、台南にいる。
軽い気持ちで来た。
しかしよく考えてみたら、言葉も通じない異国の地なのだ。
しかしよくよく考えてみたら、どこにでもある普通な事なのだ。

バスを停留所で待ってる最中、通りすがりの車が叫んだ。
You not gonna go bar?
車に乗ってるのにバー行くのかよ。

市電の駅は、厳戒態勢。
一体この国は何と戦ってるのだろうか。
もっと敵について研究した方がいいぜ、鏡見て。

打って変わって空港は閑散としていた。
午前2時半の便。
0時に空港に着いた。
EVA航空の前だけに列が出来ていた。
チェックインのマシンが無いのだ。
すべて手動。

前の30台の日本人女性。
ハーフの女の子ふたり。幼稚園くらい。
旦那。
やけに荷物が多い。
なんで、台北行きなんだ。
よくわからん。
ん?ちょっとまてよ、どうして指輪をつけていないんだ。
旦那は子供達とハグした後、空港を出て行った。
彼はドアを通る前、こっちを見たが、彼女は見ていなかった。

荷物が多い彼女を手伝ってやるのが筋なのか。
それとも見て見ぬふりをするのが筋なのか。
長い列は少し少し動いていく。
彼女はカート二つ分の荷物とスーツケース人数分もっている。
手伝ったらカートに子供を座らせて手伝わせないという間接的手法をとってきた。
猶然とした。
国際結婚はそんなに優しいもんじゃなかったね。
これから色々と大変だけど、子供達の方が人生長いからね。
そういう風に強がって生きていかないといけないけどさ。

俺の後ろにいたのは、ちょー綺麗なスタイルの良いベトナム女。
30から40のクーガーなんだけど。
カバンはビトン。
携帯はiPhone。
大きいダイヤの結婚指輪に、ダイヤのネックレス。
手首と足首に飾り付け。
メイクもばっちり。
しかも薄着ね。
こういう馬鹿な女もいるんだよね。
飛行機乗るのに薄着かよ。
エコノミーの列に並んでるんだよ。
わかる?

それに比べて、チェックインの対応してくれた台湾人は、不細工だけど可愛かった。
あー言う子よ、結婚するなら。

でゲート抜けて、ボード完了よ。
そしたら病人出て、出発遅れる。
俺眠る。
気がついたら朝食の時間。
中国料理と西洋料理どっちがいい?
という問いに対して、西洋と応えたら、おかゆが出てきた。
おかゆ。すきじゃ無いんだよね。
うまかったけど。

空港で両替した。
桃園国際空港からバスで桃園駅までいく。
税関通り抜けてバス停の方を探していると、おっさんが話しかけてきた。
どこいくか?
えき。
HSRか?
あぁ。
こっちだ。
いや、標識はあっちってさしてるぜ。
あれは嘘だ。
嘘つきは嘘つきを見破る事が可能だ。

チケット購入も面倒だった。
To Taoyuan Station please?
変な顔される。
こっちじゃない、あっちのカウンターだ。
あっちいく、あっちじゃない、そっちだ。
そっちじゃない、こっちだ。
そして、紙に書いて買う。
30ドル。

新幹線の駅にて、チケットを再度買う。
1150ドル。
ここでは英語は通じた。
台南行きの列車に乗る前にセブンイレブンで午後ティーとにぎりめし二個買う。
90ドル。

一時間半ほどで台南に着く。
道中、気づいた。
なんと田舎だろう。
大阪から名古屋までの列車に雰囲気が似ていた。
建物が違うが。
水、田、山、林、家、道路。

台南駅から、さらに台南市内へと電車で移動。
30ドル。
これにはびびった。
え?ここ台南駅じゃねーの。
ググる。違う。
え、まじ。どうするの。
なんとかなった。

ホテルのチェックインが15時。
その時まだ10時。
なにより、あつい。
携帯の電池も少ない。

国立成功大学があるので、大学の図書館で充電しようと中に入る。
図書館、IDがないと入れない。
学生はダンスしてた。
博物館やら、キャンパスやらで時間をつぶしてメシを食った。
鍵の歴史って面白いよ。エジプトが作ったんだけどさ、鍵だぜ。鍵。
おまえ、鍵のこと考えたことあるか?
そー、パスワードも含めてな。
オムライス。90ドル。

そこから孔子廟へ。
孔子廟で、ひとりのおっさんと話す。
黄さん、日本語中国語英語混じりの会話である。
素晴らしい。
孔子廟の話由来から、台湾という存在。
果てには四書の話までになった。
おっさんは、ずーっと台湾にいたそうだ。
それにしても言語が凄い。
たしかに、あれは白人が聞いたら「うん?わかんね?」ってなるかもしれない英語だった。
おっさんはいった。
やってみれば、なんかなるもんだ。
孔子廟でとんだ師に出会ったものだ。

台湾の歴史は鄭成功から始まる。
いらい、中華は俺らだとずーっと騒いでいる。

関帝廟、天后宮、チンカイタワー
それにしても台南、レンガが綺麗な街だ。
はは、皮肉が過ぎるぜ、おい。

その後ホテルに戻り、うんこして、台南公園に。
台南公園で三人組の老人の会話に巻き込まれる。
目が合う、右手人差し指で左腕をたたき今何時のアクションをとりながら、何かわめている。
時計を見せる。18時21分。
こんばんわー。
ですよ。
昭和三年生まれのおじいさん。
最初何言ってるのか、正直台湾語だと思ってた。
そしたら、日本語だった。
あの菩提樹は昭和天皇が皇太子だったときに植えた木だよ。と教えてくれた。

日本は良い国だねぇ。
あの国が作ったものは志那人(ママ)が作ったものより頑丈で良いものを作る。
建物だってそうさ。

そのまま街を歩く。
理由も無く。
ただ、フラフラと。
いつものように。
まいごだから。